よく「相性」という言葉を耳にすることがあります。
ナースの世界では、日々の仕事に好き嫌いが言えない上に、業務中に愚痴も言えない。仲の良い同僚と同じシフトであっても不用意な発言をしないように心がけているので、自分の中でストレスがたまって行きます。
人間同士、他人であっても身内であっても「相性」の合う合わないといったことは、必ずでてくるものです。ではなぜ「相性」の合う人と合わない人とがあるのでしょうか。これは性格もありますが、根本的に「好き」「嫌い」といった感情が根底にあるように思います。第一印象で相手の印象も自分の印象もおおかた決まるといわれています。その印象が正しい、客観的なものの見方の邪魔をしているのではないかと思うのです。
同じ内容のことを別々の人が発言したとして、好ましく思っている人の発言であれば抵抗なく受け入れることが出来ますが、あまり好ましく思っていない相手だと不愉快に感じたり、素直に聞き入れることが出来ないといった感情が生まれるのだと思います。これは女性の場合、特に顕著に出てくるようです。ですが自分自身はこのような感情に左右されていることを納得できないですし、知られたくないのでもっともらしい理由をつけたりします。
その為に血液型占いや診断に頼ったりすることもあります。何型と何型は相性が悪い。そう表記されていると人間は安心するものです。自分自身の個人的な感情が原因ではないからだ、と思えるからです。血液型は変えようがないですし、その血液型同士が相性が良くないのであれば誰のせいでもないではないか、と自己弁護が出来るのです。またそうやって自分を納得させることでストレスも軽減されます。ネームバッチに血液型が書いてあると便利ですね。
特にストレスの多い医療関係や看護師などの職場で働く人には、このような相性といった人間関係の問題は意外と大きなストレスなのかもしれません。人間関係について良好な解決ができない場合は、退職に至ってしまいます。転職先を探す際は、血液型で選ぶ看護師の求人という条件検索ができればいいかもしれませんね。
人間関係に波風立てずに仕事を進めていくには、このような相性といったことで納得することも必要なことかもしれません。